From 5366852335044c1e68a5c32548d3051cc943552f Mon Sep 17 00:00:00 2001 From: Leo C Date: Tue, 19 Aug 2014 15:31:33 +0200 Subject: Import fatfs R0.10b FatFs Module Source Files R0.10b Author: (C)ChaN, 2014 (http://elm-chan.org) URL: http://elm-chan.org/fsw/ff/ff10b.zip --- fatfs/doc/ja/lseek.html | 129 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 1 file changed, 129 insertions(+) create mode 100644 fatfs/doc/ja/lseek.html (limited to 'fatfs/doc/ja/lseek.html') diff --git a/fatfs/doc/ja/lseek.html b/fatfs/doc/ja/lseek.html new file mode 100644 index 0000000..5578852 --- /dev/null +++ b/fatfs/doc/ja/lseek.html @@ -0,0 +1,129 @@ + + +
+ + + + + +ファイルのリード/ライト・ポインタを移動します。また、高速シーク機能使用時にはCLMT(後述)の作成にも使用します。
++FRESULT f_lseek ( + FIL* fp, /* [IN] ファイル・オブジェクト構造体へのポインタ */ + DWORD ofs /* [IN] 移動先オフセット */ +); ++
+FR_OK, +FR_DISK_ERR, +FR_INT_ERR, +FR_NOT_READY, +FR_INVALID_OBJECT, +FR_TIMEOUT, +FR_NOT_ENOUGH_CORE +
+ファイルのリード/ライト・ポインタ(次に読み出し・書き込みされるバイトのオフセット)を移動します。オフセットの原点はファイル先頭です。書き込みモードでファイル・サイズより大きな値を指定すると、そこまでファイル・サイズが拡張され、拡張された部分のデータは未定義となります。データを遅延無く高速に書き込みたいときは、予めこの関数で必要なサイズまでファイル・サイズを拡張しておくと良いでしょう。f_lseek()が正常終了したあとは、リード/ライト・ポインタが正しく移動したかチェックするべきです。リード/ライト・ポインタが指定より小さいときは、次の原因が考えられます。
+_USE_FASTSEEKが1で、且つファイル・オブジェクトのcltblメンバがNULL以外(f_open()でNULLに設定される)のとき、高速シーク・モードになります。これはファイルのクラスタ配置情報(CLMT)をメモリ上に保持しておくことにより、FATにアクセスすることなく後方シークやロング・シークを高速に行う機能です。高速シーク・モードは、f_read()/f_wtite()の動作にも適用されます。高速シーク・モードではf_wtite()/f_lseek()によるファイル・サイズの拡張はできません。
+高速シーク動作を行う前に、CLMTを作成しておく必要があります。これを作成するには、まずCLMT格納バッファ(DWORD型配列)を準備し、cltblメンバにそのポインタをセットします。そして、配列の先頭要素にその配列のサイズ(要素数)を入れ、f_lseek()をofsにCREATE_LINKMAPを指定して呼び出します。関数が成功するとCLMTが作成され、以降のf_read()/f_write()/f_lseek()ではFATへのアクセスは発生しません。FR_NOT_ENOUGH_COREで失敗したときは配列サイズが不足で、先頭要素には実際に必要となる要素数が返されます。必要な要素数は、(ファイルの分割数 + 1) * 2 です。たとえば、ファイルが5つのフラグメントに分断されているときに必要な要素数は、12となります。
+_FS_MINIMIZE < 3のとき使用可能です。
++ /* ファイルを開く */ + fp = malloc(sizeof (FIL)); + res = f_open(fp, "file.dat", FA_READ|FA_WRITE); + if (res) ... + + /* ファイル・オフセット5000へ移動 */ + res = f_lseek(fp, 5000); + + /* ファイル終端へ移動(ファイル追記の準備) */ + res = f_lseek(fp, f_size(fp)); + + /* 3000バイト進める */ + res = f_lseek(fp, f_tell(fp) + 3000); + + /* 2000バイト戻す (ラップアラウンドに注意) */ + res = f_lseek(fp, f_tell(fp) - 2000); ++
+/* クラスタ先行割り当て (ストリーミング・ライト時のバッファ・オーバーラン防止) */ + + res = f_open(fp, "record.wav", FA_CREATE_NEW | FA_WRITE); /* ファイル作成 */ + + res = f_lseek(fp, MAX_SIZE); /* 十分なクラスタの先行割り当て */ + if (res || f_tell(fp) != PRE_SIZE) ... /* 正しくファイルが拡張されたかチェック */ + + res = f_lseek(fp, DATA_START); /* データ・ストリームの記録(アロケーションディレイ無し) */ + ... + + res = f_truncate(fp); /* 不要領域の切り捨て */ + res = f_lseek(fp, 0); /* ヘッダの記録 */ + ... + + res = f_close(fp); ++
+/* 高速シーク機能を使う */ + + DWORD clmt[SZ_TBL]; /* リンク・マップ・テーブル格納バッファ */ + + res = f_lseek(fp, ofs1); /* 通常シーク (オープン時、cltblはNULLに初期化される) */ + + fp->cltbl = clmt; /* 高速シーク機能の有効化 */ + clmt[0] = SZ_TBL; /* 先頭要素に配列要素数をセット */ + res = f_lseek(fp, CREATE_LINKMAP); /* CLMTの作成 */ + ... + + res = f_lseek(fp, ofs2); /* 以降、f_read/f_write/f_lseekでFATアクセスは発生しない */ ++