X-Git-Url: http://cloudbase.mooo.com/gitweb/z180-stamp.git/blobdiff_plain/e1deb7c3bc0500aabf5d099adb231f6d1d27f01d..b30c4e8f1aef96f6fdc93da9f125545f5f74d06e:/fatfs/doc/ja/lseek.html diff --git a/fatfs/doc/ja/lseek.html b/fatfs/doc/ja/lseek.html index 88e1ab2..00e4a95 100644 --- a/fatfs/doc/ja/lseek.html +++ b/fatfs/doc/ja/lseek.html @@ -16,8 +16,8 @@

ファイルのリード/ライト ポインタを移動します。また、高速シーク機能使用時にはCLMT(後述)の作成にも使用します。

 FRESULT f_lseek (
-  FIL* fp,    /* [IN] ファイル オブジェクト構造体へのポインタ */
-  DWORD ofs   /* [IN] 移動先オフセット */
+  FIL* fp,      /* [IN] ファイル オブジェクト構造体へのポインタ */
+  FSIZE_t ofs   /* [IN] 移動先オフセット */
 );
 
@@ -28,7 +28,7 @@ FRESULT f_lseek (
fp
対象となるファイル オブジェクト構造体へのポインタを指定します。
ofs
-
移動先のオフセット(リード/ライト ポインタ)値。ファイル先頭からのオフセットをバイト単位で指定します。
+
移動先のオフセット(リード/ライト ポインタ)値。ファイル先頭からのオフセットをバイト単位で指定します。データ型FSIZE_tは、DWORD(32-bit)またはQWORD(64-bit)のエリアスで、exFATサポートの有無により切り替わります。
@@ -39,7 +39,6 @@ FRESULT f_lseek ( FR_OK, FR_DISK_ERR, FR_INT_ERR, -FR_NOT_READY, FR_INVALID_OBJECT, FR_TIMEOUT, FR_NOT_ENOUGH_CORE @@ -49,19 +48,19 @@ FRESULT f_lseek (

解説

-

ファイルのリード/ライト ポインタ(次に読み出し・書き込みされるバイトのオフセット)を移動します。オフセットの原点はファイル先頭です。書き込みモードでファイル サイズより大きな値を指定すると、そこまでファイル サイズが拡張され、拡張された部分のデータは未定義となります。データを遅延無く高速に書き込みたいときは、予めこの関数で必要なサイズまでファイル サイズを拡張しておくと良いでしょう。f_lseek()が正常終了したあとは、リード/ライト ポインタが正しく移動したかチェックするべきです。リード/ライト ポインタが指定より小さいときは、次の原因が考えられます。

+

ファイルのリード/ライト ポインタ(次に読み出し・書き込みされるバイトのオフセット)を移動します。オフセットの原点はファイル先頭です。書き込みモードでファイル サイズより大きな値を指定すると、そこまでファイル サイズが拡張され、拡張された部分のデータは未定義となります。データを遅延無く高速に書き込みたいときは、予めこの関数で必要なサイズまでファイル サイズを拡張しておくと良いでしょう。ファイルに連続したデータ領域を割り当てる必要があるときは、f_expand関数を使用してください。f_lseek関数が正常終了したあとは、リード/ライト ポインタが正しく移動したかチェックするべきです。リード/ライト ポインタが指定より小さいときは、次の原因が考えられます。

-

_USE_FASTSEEKが1で、且つファイル オブジェクトのcltblメンバがNULL以外(f_open()でNULLに設定される)のとき、高速シーク モードになります。これはファイルのクラスタ配置情報(CLMT)をメモリ上に保持しておくことにより、FATにアクセスすることなく後方シークやロング シークを高速に行う機能です。高速シーク モードは、f_read()/f_wtite()の動作にも適用されます。高速シーク モードではf_wtite()/f_lseek()によるファイル サイズの拡張はできません。

-

高速シーク動作を行う前に、CLMTを作成しておく必要があります。これを作成するには、まずCLMT格納バッファ(DWORD型配列)を準備し、cltblメンバにそのポインタをセットします。そして、配列の先頭要素にその配列のサイズ(要素数)を入れ、f_lseek()をofsにCREATE_LINKMAPを指定して呼び出します。関数が成功するとCLMTが作成され、以降のf_read()/f_write()/f_lseek()ではFATへのアクセスは発生しません。FR_NOT_ENOUGH_COREで失敗したときは配列サイズが不足で、先頭要素には実際に必要となる要素数が返されます。必要な要素数は、(ファイルの分割数 + 1) * 2 です。たとえば、ファイルが5つのフラグメントに分断されているときに必要な要素数は、12となります。

+

高速シーク モードは、ファイルのクラスタ配置情報(CLMT)をメモリ上に保持しておくことにより、FATにアクセスすることなく後方シークやロング シークを高速に行う機能で、シーク動作のほかf_read/f_wtite関数の動作にも適用されます。ファイルが高速シーク モードの間はf_wtite/f_lseek関数によるファイル サイズの拡張はできません。

+

高速シーク モードは、ファイル オブジェクトのメンバcltbl(f_open関数でNULLになる)にNULL以外を設定したとき有効になるので、まずCLMTを作成しておく必要があります。これを作成するには、まずCLMT格納バッファ(DWORD型配列)を準備し、cltblにそのポインタをセットします。そして、配列の先頭要素にその配列のサイズ(要素数)を入れ、f_lseek関数をofsにCREATE_LINKMAPを指定して呼び出します。関数が成功するとCLMTが作成され、以降のf_read/f_write/f_lseek関数ではFATへのアクセスは発生しません。CLMTの先頭要素には実際に使用した(または必要となる)要素数が返されます。使用される要素数は、(ファイルの分割数 + 1) * 2 です。たとえば、ファイルが5つのフラグメントに分断されているときは、12要素が使用されます。FR_NOT_ENOUGH_COREで失敗したときは、配列サイズが不足です。

対応情報

-

_FS_MINIMIZE < 3のとき使用可能です。

+

_FS_MINIMIZE < 3のとき使用可能です。高速シーク モードを利用するときは、_USE_FASTSEEK == 1である必要があります。

@@ -107,6 +106,8 @@ FRESULT f_lseek ( DWORD clmt[SZ_TBL]; /* リンク マップ テーブル格納バッファ */ + res = f_open(fp, fname, FA_READ | FA_WRITE); /* ファイルを開く */ + res = f_lseek(fp, ofs1); /* 通常シーク (オープン時、cltblはNULLに初期化される) */ fp->cltbl = clmt; /* 高速シーク機能の有効化 */ @@ -121,7 +122,7 @@ FRESULT f_lseek (

参照

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f_open, FIL

+

f_open, f_truncate, f_expand, FIL

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